インタビュー
販促アイデアの達人に聞く、低予算で繁盛店へと導く手法 Vol.3
広告は仮説検証が大事
2回目にして販売促進の肝をお話いただいた米満氏に、
今回は広告の基礎ともいえるお話と、
継続していくために必要なことを伺いました。
「こんなこと?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
この基礎が大事なようですよ。
岩本 クライアントさんは、何か悩みがあって米満さんのところに来ると思います。
効果的な販売促進をしたいという方がいらっしゃった時、米満さんが最初に伝えること、
最初に質問することでもいいですが、必ずやっていることはありますか?
米満 お店だったら、コンセプトであったり、存在価値という部分を聞きたいのですが、
それに対して冷静に答えられない状況の方も多いのです。
起業当初、僕の知り合いの方から、友達の焼肉屋さんの売上げがよくないから、
ちょっと相談に乗ってもらえないかと言われまして、1回行ってみたのです。
福岡の一番メインの道路から1本裏に入ったところにあるお店でした。
売上げがよくないので、四苦八苦、いろいろなことをされていました。
ただ、知恵は貸してほしいけれど、お金はないと言われました。
だけど僕はその知人にすごくお世話になっていたので、ボランティアでやらせてもらいました。
場所的には、大通りには人がうじゃうじゃいるけれど、たった1本裏に入っただけなのに、
一方通行ということもあって車どころか誰も通らないというような立地。
でも、1回食べさせてもらったら、そこそこ美味しかったんです。
で、その時にやったのは、とりあえず昼の営業をしてくださいと言いました。
そして大通りにビラをまきましょうと。
シンプルな策ですが、ビラをまいて、ランチに食べに来てもらって、ランチに来てもらったお客さんに、
夜に仕掛けるチラシをまた作ってという流れをつくりました。
最初、ビラを作るのも、お金がないという話だったので、印刷とかするとお金がかかるので、
勤めていた会社の系列会社にお願いして、A5ぐらいのチラシをA3ぐらいにまとめて印刷して、
「あとは自分でカッターで切って自ら配ってください」と言いました。
1万円もかからない、単純なやり方です。
岩本 確かに。
米満 みなさん、悩んでいろいろなことをしがちですが、シンプルなところから始めると、
何らかの結果が出るはずです。
広告って知らせるということですよね。
大通りで30枚ぐらい撒くと1人ぐらいは来ます。
そういうことを繰り返していたら、1日に10人ぐらいランチに来るようになって、
またその中から一定割合で夜に流れてくる。
単純にそれだけを繰り返しました。
残念ながら、いまその店はつぶれてしまったのですが・・・。
でも、一時はすごくよかったらしい。
飲食業、美容室にかぎらず、広告の勉強をある程度されないとそのストーリーが作れないと
思いますが、チラシを配って、昼に集客して、来た方に味を確かめてもらったうえで、夜また集客する。
岩本 流れですね。
米満 そうです。
流れをつなげる。
誰でも考えつくような単純な流れですが、そんな誰でも考えつくようなことさえ考えつかないのが、
小さなお店の経営者さんには多いのです。
だから、まず自分の頭の中だけでもいいですし、机上の空論でもいいですが、こうしようという流れを
組み立てるような練習をされて、それで1回やってみる。
多分うまくいかないところが出てくると思いますが、そこで修正すればいいだけの話です。
自分の中のストーリーみたいなものを作る練習をされると、たぶん広告が楽しくなるのではないか
という気がします。
岩本 いわゆる仮説検証ですね。
米満 その通りです。
岩本 とりあえず仮説を考えてみましょう。
やってみたら、ちゃんと検証して、うまくいかなかった部分はもう1回仮説を立ててやりましょうという
イメージですか?
米満 その繰り返しです。
岩本 最初お会いする人にそういう話をされるのですか?
米満 いまはあまりしないです。
会員になったら話します、みたいな(笑)。
岩本 なるほど、なるほど(笑)。
米満 当時は僕も必死だったので、手取り足取りいろいろなことを。
先ほどの話でいうと、大通りにつながっているのが1つのメリットだったので、
おそらく告知さえすれば流れは来るだろうなと思いました。
お店によって条件は違うので、当時はお店ごとで考えてやっていました。
岩本 すばらしいです。
お金をかけずに広告を打ちたいのであれば、シンプルなことから始めることが大事なようですね。
誰でも考えつくような単純なことをおろそかにしては、何も始まらないということが、
今回の米満さんのお話でよく分かります。
みなさんも、「えっ、こんなこと?」と思わず、1度トライしてみてはいかがでしょうか。
また、大切なこととして、机上の空論でも良いから、広告を打つストーリー作りの練習をし、それを実践する。
そして実践したら、必ず検証を行なう。
それにより問題点が浮き彫りになり、修正点が見えてくるとのことです。
次回は、なぜ福岡に大手通販会社が多いのか。
そして、どの業種にも当てはまる売上げアップの秘訣をお話いただきます。
次回もお楽しみに。
